弓道の矢は消耗品。
雨に濡れた後のケアなどをいくらやっても、矢はだんだん傷んでくる。
その消耗をできるだけ防いで矢を長持ちさせるにはどうすべきか、その方法紹介する。
弓道の矢を長持ちさせる方法
1. 羽蒸し
やかんでお湯を沸かし、その蒸気で羽を蒸す。
で、柔らかくなった羽を羽の繊維の方向に整えてあげると、新品のようなきれいさに元通り。
昔矢を長持ちさせたい人が編み出した方法だ。
矢羽が傷んできたなと思ったらやってみるといい。
もっとも、道場にやかんはないと思うので、自宅に矢を持ち帰ってやるしかないが。
2. 矢筈の角度を定期的に変える
矢筈の角度を変えることで、弓や頬に当たる羽の部分を微妙に変えることができる。
角度を変えなければ同じ場所ばかり接触するため、その部分だけ磨耗してしまう。
だから時々、月1回程度、矢筈の角度をずらすことによって、羽の消耗を気持ち程度ではあるが、抑えることができる。
ドライヤーはよくない
じゃあドライヤーで乾かすのはどうかという話だが、これはあまりよくないが。なぜなら急激な温度変化により、のりが剥がれてしまう可能性があるからだ。
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手の内がよければ矢は傷みにくい
矢の羽が傷む原因の一つとして、離れ時の矢羽と弓の接触がある。
が、手の内がきちんとできていてしっかり弓返りする人ならこの接触は最小限に抑えられる。
したがって技術の問題になるが、手の内を上達させることによっても矢の消耗を防ぐことができる。
手の内は弓道の射術でもっとも重要な技術でもある。
矢を長持ちさせるためにも、的中率を上げるためにも、日々研究していこう。