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確実に上達する練習方法

弓道部を強くするための練習方法 自由練習と実戦練習の最適なバランス

更新日:

弓道部で部全体を強くして団体で勝ちたい。

部全体のレベルを上げるにはどんな練習方法が適切なんだろう。

今回は弓道部を強くするための練習方法として、自由練習と実戦練習のバランスについて議論する。

弓道部の主な練習方法「自由練習」と「実戦練習」の違い

弓道部の練習方法には2種類ある。

  • 自由形式の練習
  • 実戦形式の練習

だ。
 

自由形式の練習

これは各自ただひたすら弓を引く練習。

各自自分の射の悪いところを確認し、修正したりする。
 

指導者がいれば時々指導者に見てもらい、アドバイスを受ける。

指導者がいない場合は先輩がその役割を果たす。
 

また同学年同士でもアドバイスしあったりする。
 

人によって超黙々と引きまくる人とサボってばかりの人等が出てくる。

しかし引きまくる人の方が上達が早いかというとそうでもないケースもある。
 

引きまくってるうちに引き方が我流になってしまったりするからだ。
 

自由練習はただ引くだけではなく考えて引くことで練習の質を高めることが大事。

練習量は同じでもこうした意識の差で成長に差が出る。
 

実戦練習

これは試合形式の練習。
試合では一人4本ずつ引く。

4本 x 2 = 8本
4本 x 4 = 16本
4本 x 5 = 20本

大体このどれかでやるのが一般的。
 

試合形式の練習のときは緊張感があって自由練習のときとは集中力が違う。

練習より試合の方がよく中る人も出てくると思う。(普通は逆だが)
 

実戦練習はかなり集中して引くことになるので自由練習よりも質の高い練習になりやすいし、本番に強くなりやすい。
 

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自由形式の練習と実戦形式の練習のメリットデメリット

実は弱い学校は自由練習の割合が多く、強豪校などは実戦練習の割合が多い傾向がある。
 

しかしだからといってやみくもに実戦練習の割合を多くした方がいいかというとそうでもないと思う。

なぜなら、実戦形式の練習ばかりだと的中重視になって射形が崩れるリスクがあるからだ。
 

といっても自由練習は自由練習で緊張感の低い状況でたくさん引くので引き方が適当になって射形が崩れる人も出てくる。

だからどっちもどっちで欠点があり、利点もある。
 

というわけで弓道における自由練習と実戦練習のメリット・デメリットを比較してみよう。
 

自由形式の練習

メリット

  • 一人一人が自分の射と向き合って悪い癖を直す時間をたっぷり取れるため、個々人が成長しやすい
  • 矢数をたくさんかけれる

特に今射形が崩れてる人にとっては自由練習の時間がとっても貴重となる。
 

デメリット

  • あまりゆっくり引くと他の人に迷惑なのと、自分がたくさん引きたいことから、早く適当に引くことになりがちで射形が崩れやすい
  • おしゃべりに高じる人が出て部の雰囲気がだらけがち

自由練習は悪い癖を直すにはいいんだけど、気を付けないと射形を崩しやすくもある。
 

実戦形式の練習

メリット

  • 試合と同じ緊張感を持って弓を引くため、試合に強くなる
  • 試合形式で練習してるときはみんな集中して弓を引くため、練習の質が高くなりやすい
  • 緊張感を持った練習のため、部の雰囲気がよくなる

 

デメリット

  • 中りに固執しすぎて射形が崩れるリスクがある
  • 一射に時間がかかるため矢数をかけれない

 

量より質の練習が自然とできるのが実戦練習のいいところだ。
 

弓道部における自由練習と実戦練習の最適な比率とは?

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自由練習と実戦練習はそれぞれ一長一短。
両方をバランスよく取り入れたときにもっとも練習効率が上がる。

ではその練習効率を最大限に上げるバランスはどれくらいなのだろうか?
 

強豪校のように実戦練習の割合を多くすればいいのか?

確かに実戦形式の練習量が多ければ部の雰囲気が引き締まるし、集中して引くから練習の質が良くなるし、本番に強くなりやすい。

いいことづくめだ。

しかし実戦形式の練習にも欠点はあり、

  • 矢数をかけれない
  • 自分の欠点をじっくり分析して直すための時間が少なくなる
  • 弱肉強食すぎて弱者(全然中らない人)にとって居づらくなる
  • 緊張感が高くなりすぎて部活を楽しめない
などが挙げられる。

これでは部全体は強くなっても個々人がなかなか成長しづらい。
それに中る人にとっては全然いいが全然中らない人にとっては毎日の練習がつらくなってしまう。

したがって自由練習の時間もある程度必要だ。
 
そこで私が考えたのが以下の方法。

平日(練習時間2~3時間を想定)

  1. 的の準備~準備運動など
  2. 部員が揃い次第、4本だけ実戦形式で練習する(1時間程度)
  3. 残りの時間は自由練習をする

週に1日だけ自由練習のみの日を作る。
 

休日(練習時間4~5時間想定)

  1. 的の準備~準備運動
  2. 部員が揃い次第、12~20本実戦練習をする(2時間程度)
  3. 残りの時間は自由練習をする

 

ポイントは練習開始時に実戦形式で練習すること。
 

最初に実戦形式の練習で緊張感を高めたあとに自由練習をすることで、部全体の練習の雰囲気を最初から最後まである程度引き締めることができる。

試合でも練習なしでいきなり本番だから部活にきていきなり実戦形式で練習することは試合と近い状況になるため本番に強くなりやすい。
 

また、平日に週1日だけ自由練習のみの日を作るのは調整のためだ。

誰でも何かしら自分の射に悪いところはあると思う。
自由練習の時間が短いとそういう悪い癖を直すのに時間がかかってしまう。

だから1日だけ完全に自由練習のみの日を作ってその日は悪い癖を直すことに集中するのだ。
 

また人によっては緊張した雰囲気があまり好きでなく、仲間同士教えあったり、おしゃべりしたりする時間が好きって人もいるかもしれない。

要は強くなることより部活を楽しみたい人だ。
 

もちろん真剣に練習に集中することも大事だが、誰でも楽しく強くなれるのが一番いいと思ってるだろう。

完全自由練習の日はそういう人でも部活を楽しめる息抜きの日として必要かと思う。

まとめ

自由練習は個々人の成長に欠かせない。
実戦練習は部全体の成長に欠かせない。
 

どちらも弓道部の練習には必要なものであり、どちらかに片寄った練習はバランスが悪い。

この記事で紹介したバランスを参考に、あなたの部で最適なバランスを見つけてほしい。

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