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弓道とアーチェリーの違いは何? 共通点と違うところを洗い出し

更新日:

kyudoandarchery

弓道とアーチェリーって何が違うの?

知らない人からしたら当然の疑問だ。

ちなみに弓道を英語でアーチェリーというとかそういうんじゃない。
弓道は英語でJapanese Archeryだから。

弓道は和弓、つまり日本式の弓を引く競技で武道でもある。
アーチェリーは洋弓、つまり西洋の弓を引く競技でスポーツだ。

どちらも弓を引いて的に中てるという意味では同じだが、中身は全然違う。

今回は弓道とアーチェリーの具体的な違いについて解説したいと思う。

弓道とアーチェリーの最大の違い

まずはおおまかに弓道とアーチェリーがどう違うのか説明しよう。

弓道は和弓を使い、中るかどうかを○×判定で競うもの
アーチェリーは洋弓使い、的の中心に近い場所に中るかを点数制で競うもの

命中精度は圧倒的に
 

アーチェリー > 弓道
 

だ。

道具の性能が全然違うので。
 

弓道は精神修養を伴う武道であり、アーチェリーはひたすら命中精度を追い求めるスポーツだ。
 

弓道の弓は昔から発達しておらず、技術が習熟しなければなかなか的に中らないため、正しく弓を引くための型を極めることが大事。

アーチェリーは道具が機能的に優れていて命中精度が高く、的に中るのは当たり前なので、いかに集中力と技術の習熟によって命中精度を上げていくか(的の真ん中に中てるか)が大事。

弓道とアーチェリーの共通点

次に弓道とアーチェリーで共通している点を挙げてみる。

  • 弓と矢を使うこと
  • 弓を引いて的に中てること
 

弓を引いて矢を的に中てる
 
 

この基本的な部分は一緒。
でもこれ以外についてはまったく違う。

弓道とアーチェリーの違いをより詳しく説明すると・・・

弓の違い

弓道の弓は和弓

kyudoyumiya

和弓の特徴として、長弓であり、上が長くて下が短い上下非対称である。
下から3分の1程度のところを握る。(弓の反動をもっとも抑えられる理想の位置)

アーチェリーの弓は洋弓

archeryyumiya

洋弓は上下対称で中央を握る。

洋弓は命中力の高さを上げるために進化していて、命中精度を補助するためのさまざまな部品が装備されている。

具体的には

  • スタビライザー発射時振動を吸収する
  • サイト正確に照準を定めるための補助具
  • クリッカー矢尺(弓を引ききったときの長さ)を安定させるための補助具
などがついている。
 

道具としての命中精度はアーチェリーの洋弓の方が圧倒的に上。
でも見た目は上下非対称な弓道の弓の方がかっこいいと思う。
 

競技の違い

弓道

marubatsu

一般的な弓道の試合では28m先の的に向かって8本引き、中った矢の本数を競う。

基本1立ちで4本ずつ引くが、4本すべて中ることを皆、中ると書いて「皆中」と呼び、大会等で誰かが皆中すると会場中の人が拍手する。

つまり弓道では4本引いて4本すべて中てることすら結構難しいということだ。

ちなみに中った本数が同じ場合、直接対決することになるが、このときは射詰めといって、1本ずつ交互に引き、先に外した方の負けとなる。
 

また、弓道には的中を競う試合、大会の他に体配、射技、弓道の理解を見る審査というのも行われており、審査に合格すると段位をもらえる。

さらに弓道はその弓を引いた姿の美しさから結婚式などの式典で演武として行われることもある。

また弓道は大会で活躍したり、審査で段位をとる以外にも精神修養としての要素が強くあり、弓道のことを立禅と呼ぶ人もいる。

アーチェリー

アーチェリーは的との距離を30m50m70m90m(女子は30m50m60m70mと複数の距離に変えてそれぞれの距離で36射、合計144射行い、的中した矢が的の中心にどれだけ近いか、という点数制で勝敗を決める。

点数は的のど真ん中で10点、そこから外側にいくにつれて9点、8点、7点と下がっていき的の一番外側が1点、的から外れれば0点となる。

的の大きさは

30m50mでは直径80cm
60m70m90mでは直径122cm

直径80cmの的の得点帯の幅は4cm
直径122cmの的の得点帯の幅は6.1cm

となっている。
 

矢の通り道の違い

弓道

弓道の矢は弓の右側につがえ、弓の右を通って飛んでいく。

ちなみに弓道では弓を耳の後ろまで引くため、仮に弦がまっすぐ真ん中を通るとしたら、弦で顔を思いきり打つことになる。

だから弓道の弓は弦が右側を通る構造になっていて、初心者や素人が引くと矢はまっすぐ飛ばず、右に飛んでしまう。

これを左手の手の内(弓の握り方)を上達させたり、右腕のひねりを覚えることでまっすぐ飛ぶようになる。

アーチェリー

アーチェリーでは矢は弓の左側につがえるが、洋弓の中心の矢の通り道の部分はえぐってあり、弦がまっすぐ弓の中心を通る。

だからアーチェリーなら初心者や素人が弓を引いても矢はまっすぐ飛ぶ。
 

弓の発射時の違い

弓道は発射時に弓が返る(弓返りする)
対してアーチェリーの発射は打ちきり。

弓道やってる人でも弓返りはできる人とできない人がいる。
弓を強く握っていると弓返りできない。

弓返りできると見た目もかっこいいし、弦音もきれいに鳴る

 

引き幅の違い

kyudoandarchery

弓道は耳の後ろまで引く。
アーチェリーは顎までしか引かない。

またアーチェリーは引き戻し(途中で引き直すこと)ができるのに対し、弓道ではできず、たとえ引いてるときに矢がこぼれても顎を使って矢を乗せ直し、最後まで引かなければならない。
 

距離の違い

弓道の場合、的までの距離は近的で28m、遠的で60m。
といっても弓道の試合のほとんどは近的なのでほぼ28mだ。

対してアーチェリーは競技によって30~90mと複数の距離で弓を引いてその総合点を競う。
 

命中精度の違い

最初に述べたように弓道は的に中るかどうかを競う競技。
○か×かで判定する。

アーチェリーは的の真ん中に近い場所に中るかどうかを競う競技。
的中心への距離を点数制で判定する。

命中精度は道具が命中率上げるために進化しているアーチェリーの方が圧倒的に高い。

弓道もレベルが高くなれば命中精度は上がるが、的中率は

弓道歴1年未満の初心者30%程度
弓道歴1~3年人50%前後
弓道歴3年以上の人50~75%程度

くらいが平均だ。

もちろん、才能や努力次第で弓道歴3年未満で的中率80%を超える人もいるがかなりまれだ。

逆に弓道歴が長くてもなかなか上達せず3年過ぎても的中率50%未満の人もたくさんいる。

それに対してアーチェリーは初心者がいきなり30m先の的に普通に当てれるし、アーチェリー歴2年程度で30m先にあるリンゴを8割以上射抜けるほどになる。

 

習得難易度の違い

弓道

 

弓道は習得がかなり難しい。

初心者が弓道部や地域の弓道クラブに入ったとして、すぐに弓は引かずにまずゴム弓や素引き、巻き藁で練習することになる。

弓道は初心者がいきなり的前に立つことは許されないが、仮に許可されたとしてもまず引けないのだ。

正しい引き方をしなければ矢はあらぬ方向に飛んでしまうし、弦が顔面や腕に当たるなどして怪我する危険もある。

弓道は的前で引けるようになるまでに週5で練習してる人で2,3ヶ月、週1,2回練習の人なら半年くらいかかるだろう。

しかも的前に立ってからしばらくはまったく的に中らず、的前に立ってからさらに3ヶ月~半年くらいでやっと4本に1本程度中るようになる。

的中率が50%を超えるまでに早くて1年、普通は2年くらいかかる。

アーチェリー

 

対してアーチェリーはスポーツセンターなどにも施設があるように素人でもいきなり的前で引ける。

そして素人が引いてもいきなり的に中る。

ただしアーチェリーは中ればオーケーではなく、どれだけ的の中心に近いところに中るかを競うもの。

だから当然上手い人と下手な人で命中精度にかなりの差がつく。
その差を埋めるためには膨大な練習量が必要だ。

アーチェリーは中らなくても射形がきれいならいいと言われてる弓道と比べて命中精度が命。

そういう意味ではシビアな弱肉強食の世界だと思う。
 

服装の違い

弓道

kyudo

弓道用の道着がある。
道着・袴・足袋が必要。女性は胸当ても必要。

一式で1万円程度、道着を2枚買って15000円程度かかる。

アーチェリー

archery

私服でオーケー。
ただし、団体戦はチーム内で統一されたユニフォームが必要。

まとめ

いかがだっただろうか?
弓道とアーチェリー。似ているようで全然違う。

「弓を引いて的に中てる」という動作は同じでもその中身はまったく違っているのだ。

道具が進化したアーチェリーと道具は進化せずに人間の技術だけを追い求めた弓道、比べてみるとなかなか面白い違いがある。

種類は違えどどちらも面白いと思う。
以下の記事も参考にしてほしい。

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