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弓道で離れを鋭く出すコツ 詰め合い・伸び合いのやり方

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弓道において、離れはもっとも習得が難しい技術の一つと言われている。

なんでも無意識の世界で行われていることなので、意識して改善するのが難しい。

今回は弓道で鋭い離れを出すコツを紹介する。

鋭い離れには会での詰め合い・伸び合いが正しくできてることが大事

弓道で鋭い離れを出すために必要なのは会での詰め合い伸び合いだ。

しかしこの2つの概念は抽象的で初心者にはわかりにくい。

そこで初心者にもわかりやすいようにかみ砕いて説明しようと思う。

詰め合いのやり方

詰め合いはすごく簡単にいうと筋肉ががっちりハマること。

頭と両肩、弓と弓手、かけと弦の3点で十文字を形成した状態を三重十文字と呼ぶが、この状態がバッチリ完成し、肩や背中、肩甲骨、首筋、脚、腰など体の筋肉すべてががっちりハマることだ。

というと抽象的すぎるか。

要は弓をしっかりと矢束分引ききってももうこれ以上引けない状態まで行ったときに、離れに備えて全身の筋肉をある程度緊張させ、矢を発射させる砲台となる体を安定させること。

これができていなければ離れの衝撃に体が耐えきれずに崩れてしまったり、緩んでしまったりする。

そのため、詰め合いで大事なのは両肩や肩甲骨、腰や足などの筋肉を会の形でガチッと決めて、動かないように安定させることだ。
 

伸び合いのやり方

伸び合いは糸を引っ張るイメージをしてもらえればわかりやすい。

ito

糸の両端をつまんで左右反対方向に引っ張ると、糸はピーンと伸びた状態になる。

このとき糸を引っ張っている指はそれぞれずっと左右に力を加え続けているはずだ。

指の力を抜く、または力入れるのを一瞬でもやめるとその瞬間糸は緩む。
 

弓道の会の状態はまさにこの糸と同じ。

引き分けのとき、弓手は的方向、妻手は的と反対方向に向かって力を加えていると思う。

しかし引ききって会に入ったからといって一息ついて力を加えるのをやめてしまえば、そこで糸が緩むのと同じことが起き、弦が緩んでしまう。

左右にピンと張った糸が緩んだり、ピンと張ったりを繰り返せば不安定になるのは想像できるだろう。
 

弓を引いて会に入ったときもこれと同じ。

引ききったことで気を緩めるなり、会に入ってから狙いを定めようとするなりして一瞬でも的方向の力 = 伸び合いを緩めてしまうと、不安定な会になって的中が安定しない。
 

つまり引き分けてきて会に入ったら一度も力を抜くことなく、的方向に伸び合う力をかけ続けなければならない、ということだ。
 

ただし、糸を左右に引っ張る例と同じように、左右に力を加え続けても見た目は変わらない。

それを無理やりもっと引こうとして詰め合いの形が崩れてしまえば本末転倒。

あくまで弓を引ききってしっくりきた体の状態 = 詰め合いを保ちながら左右に力を加え続けるのが正しい伸び合いだ。
 

以上、説明したような詰め合い伸び合いができれば鋭い離れが出るようになる。

手先に力入ると鋭い離れは出せない

逆にダメなのは手先に力を入れて離すこと。

弓手の押しで離れを誘発しようとしたり、妻手のひねりを緩めたり強めたりすることで離れを誘発しようとするのは典型的なダメな例。

妻手の強い初心者の指導上、弓手の押しで離れるように指導することはあるが、本来は左右均等な力で、かつ手先には力を入れずに離れるのが正しい。

人の力の構造上、体の中心により近い部分ほど強い力が入っていて、手先に行くほど力が弱くなる方がもっとも効率よく力が伝わるため、鋭い離れにつながる。
 

手先に力が入ってしまい、妻手で離れを誘発するような離れ方をすれば離れの瞬間に必ず緩む。

弓手の場合も同様だ。

胸背中→肩→肘、という順番に力を伝え、肘を起点に離れが出ると鋭い鋭い離れができる。

これは経験していくうちに感覚がわかるようになると思うので、すぐにできなくても意識して練習していくといずれできるようになるはずだ。

鋭い離れとはどんな離れか?

鋭い離れには色々な表現がある。

一番わかりやすいのが

張りつめた糸がプチんと切れるような離れ

だと思う。

hasami

伸び合いのところで説明した通り、鋭い離れのコツは、糸がピンと張った状態を作るために会で左右に力を加え続けることだ。
 

また有名なのが「雨露利の離れ」

amarori

これは

「笹の葉に積もった雪や葉に溜まった水が落ちるように」

離れること。

それくらい自然な離れが理想ということだ。
 

また、「風船が割れるような離れ」、というのもよく言われる。

baloon

これは会の状態で全身の力で伸び合いをして、最終的に気合いを発露するような感じで体の中心から離れることを言っている。
 

以上描写したような鋭い離れができると非常に気持ちいいし、的中にも有利だ。

とはいえそのような離れは一朝一夕で身に付けられるものではない。

鋭い離れは弓道の永遠の課題だと思って日々上達させていくといい。

おまけ

 

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