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弓道の初段審査に受かるコツ 技術試験のポイントまとめ

更新日:

弓道の初段審査の合格基準は

「射型体配及び射の運行共に型にかない、矢所の乱れぬ程度に達した者」

とされる。

より詳しく見ると

体配

体配きちんとできる。
弓矢の捌き、矢番え、
足の運びなどスムーズ
に行われる。

射法射技

  • 八節概ね形に適い、運行がスムーズ。
  • 足踏み、胴造りがしっかりしている。
  • 手の内の形ほぼ整う。弓返り不問。
  • 会の持満に努め、概ね矢筋に離れる。
  • 残心及び弓倒し後の執り弓の姿勢大きく崩れない。
  • 矢枕落ち不問。

引用元:全日本旧同連盟「審査統一基準」

とされる。
 

と、ここまで見てもイマイチピンとこない人もいると思う。

というわけで今回は、弓道の初段審査で技術試験に受かるためのポイントを詳しく解説する。

弓道初段審査の体配の流れを動画で紹介

まずは審査の流れを動画で見てみよう。
 

初音ミクによる審査の流れ動画

はい、冗談だけど結構真面目にやってるので載せてみたw
 

岡山商科大学弓道部、筑波大学弓道部によるデモンストレーション

 

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弓道の初段審査【技術試験】のポイント

一番大事なのは体配

執り弓の姿勢


引用元:http://www.geocities.jp/inba_v/toriyumi.html

体配で一番大事なのは執り弓の姿勢だ。

これができてなければ大幅に減点されてしまう。
 

執り弓の姿勢がきれいかどうかだけで弓道のレベルがある程度わかってしまうくらいだ。

だから執り弓の姿勢は堂々と行わなければならない。

緊張しても緊張を楽しむくらい堂々としていた方がよく見られるだろう。

礼と揖(ゆう)の使い分け

  • 礼は腰から45度倒すもの
  • 揖(ゆう)は頭を10cmだけ倒すもの

 

入場時は大前のみ礼をやり、残りの者は全員揖えおすることになっている。

退場時は大前含めて全員出口の一歩手前で向きを変え、上座(審査員方向)に向かって揖をしてから、また向きを変えて退場する。

角の曲がり方

大前と2番目以降で動作が異なるのは礼だけじゃない。

歩くときの曲がり方も違う。

  • 大前は角を切って直角に曲がる
  • 2番目以降は斜めに曲がる

 

斜めに曲がる曲がり方についてだが、大前が角を取った少し前くらいから、左かかとから右足を右斜め45度に出して左足をそれと平行に踏み出し、再度右足を斜め45度に踏み出すことで斜めに曲がる。

また、退場時に審査員席の前で曲がるときは大前も斜めに曲がる。

目使い

意外と重要なのが目使いだ。

  • 立ってるときは4m先を
  • 座ってるときは2m先を

自然に見るようにする。

キョロキョロしてたり審査員の方をチラチラ見たりしてはいけない。

ぶっちゃけ自信が大事

審査で緊張するにはわかる。

でも弓道の審査で一番重要視されるのは体配。

つまり姿勢や立ち居振舞い。
 

これは自信と大きく関係している。

だから自信がないからといってうつむいてたり、キョロキョロしてたり、挙動不審だったりすると受かりにくい。

審査中は自分が弓道の達人になったつもりで堂々としていた方が受かりやすい。
 

次に大事なのが射形

kai2

射形は初段では射法八節をおおむね正しく習得しているかを見られる。
よって一つ一つの動作を丁寧にやればいい。
 

足踏み、胴造り

初段では足踏みと胴造りがしっかりしているかどうかが見られる。

どちらも学校で習った通りに行えば特に問題はないと思う。
 

一応ポイントを復習しておこう。
 

足踏みは?

足踏みで重要なのは角度。

両足の開きがかかとから60℃になるようにする。

これにはちゃんと理由がある。
 

足の開きの角度が狭いと前後に力を入れやすい。

足の開きの角度が広いと左右に力を入れやすい。
 

弓を引くとき

打ちおこしのとき、離れのときに前後に
大三→引き分け、会→離れのときに左右に
力を入れる必要がある。

それで前後左右にちょうどいい力を入れられるのが60℃という角度なのだ。

意識しなくても自然と60℃に、的に対して一直線に足踏みができることが大事。
 

胴造りは?

銅作りは弓を引くときに下半身を安定させるために重要な動作だ。

といっても動くわけではないため、完全に内面の筋肉を動かすだけだ。
 

銅作りにおいて私が一番気に入ってる考え方は

「頭の上に紐をつけられて吊り下げられてるような状態をイメージすること」
 

つまり上下に伸びる。

ちゃんと足踏みをした状態で。

少し顎を引いて首の後ろの方を伸ばすといい。
 

また重心を安定させることも大事だ。

重心は足の中心よりやや前方に置く方がいいとされる。
 

そのためにはお尻の穴を締め、太ももの外側の筋肉を少しだけ外旋させるようにすると重心がいい感じに安定しやすい。

残身→弓倒し

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弓道の動作の中で特に
 

残身→弓倒し
 

は雑になりがちなところだ。
 

残身は3秒くらいきちんと取り、弓倒しをしてから物見を戻す。

練習では矢数重視なのでやってない人が多いと思う。
 

だから審査中も気を抜くとついつい普段通り雑にやりがち。

ここは審査3日前くらいから意識して慣れておいた方がいいだろう。

的中は関係ない

初段の審査に的中は関係ない。

弐段までは中たらなくても受かる。

審査中は中てることは考えず、正しく引くことだけ考えよう。

弓返りは関係ない

弓返りも初段弐段の審査では不問とされてる。

無理して弓返りを覚えようとしなくていい。

早気はダメ

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初段審査の合格基準に以下の記述がある。

会の持満に努め、概ね矢筋に離れる。

このことから早気は落とされる可能性が高い。
 

今早気の人は審査を受けない方がいいと思う。

お金の無駄だから。

早気ではないけど意識しないと早くなる人は審査の少し前から会を必ず10秒以上持つことを意識して練習しておこう。

精神的な早気の原因と超具体的な克服方法 コツは脳を書き換えること

まとめ

弓道の初段審査で大事なのは「体配」と「射形」

体配について

言い換えれば姿勢と立ち居振舞いのこと。

姿勢は自信と密接に関係しているのでとにかく堂々とすること。

射形について

足踏みと銅造りをしっかりしているかを見られるため、丁寧にやる。

的中弓返りは関係ないが早気はダメ。また練習では適当になりがちな残身→弓倒しに注意する。

また、初段審査の合格のしやすさは地域差が大きいため、落ちやすい地域なら落ちてもそんなに落ち込む必要はない、ということも付け加えておく。

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