弓道で弓を引いてる最中に弦が切れてしまうことを失と呼ぶ。
審査中に失をしたら焦るだろう。
だが、まだあきらめてはいけない。
失の処理さえうまくやれば初段なら受かる。
弦切れの失の処理はなかなか面倒なのでしっかり覚えておこう。
最初に弦切れのみの場合、続けて弦が切れてかつ弓も落とした場合の処理方法を解説する。
目次(クリックで飛びます。)
審査中に失(弦切れ)をしたときの処理手順を動画で解説
こちらは弓道の先生が外国人向けに失の処理を解説している動画。
しかし動画では動作だけで説明はしていない。
というわけで動画でやってることを文章で説明しよう。
弦が切れたところからの処理手順
- 視線を的方向から正面に戻し、弓倒しして執り弓の姿勢になる
- 落とした弦の方向に体を向け、弦に遠い方の足から近い方の足に向かって一足で閉じ、きざする
- 弓の先端に引っかけるようにして弦を拾い、手で拾える位置まで引き寄せる
- 妻手に持った乙矢をいったん左手の弓に挟み込むようにして持ち替える
- 弦を右手で拾い、弓を持った左手の4指にくるくる巻き付ける
- 弦は左手の指に巻き付けたまま乙矢を右手に持ち替え腰に持っていく(きざのまま執り弓の姿勢)
- 射位に戻り、失礼しましたの意味で揖(ゆう)をする
- 進行係がくるまできざのまま待ち、きたら弓と弦を渡す
- 進行係から弓を受け取る(自分で手を差し出さず、手元まで差し出された弓を受け取る)
- 行射を再開する
補足
弦が遠すぎて弓で拾えない位置に落ちてしまったときは拾えるものだけ拾えばいい。
では次に弓も落としてしまったときの処理手順を解説する。
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弦が切れて弓も落としてしまったときの処理手順
弓も落としてしまった場合、拾う順番がある。
失が複数起きた場合は
弓→矢→弦
の順に拾うのが原則。
大事なものから拾うと覚えておけばいい。
弦が切れて弓を落としたところからの処理手順
- 視線を的方向から正面に戻し、弓倒し(残身は取った方がいい)して執り弓の姿勢になる
- 落ちている弓から遠い方の足から近い方の足に向かって一足で足を閉じ、きざする
- 弓の方に膝歩きで進む(弓が遠い場合は立ったまま弓が拾える位置まで進んでからきざする
- 弓を左手で拾う
- 弦の近くまで膝歩きで進む(遠い場合は弓の先端に弦を引っかけて引き寄せる)
- 妻手に持った乙矢をいったん左手に弓に挟み込むようにして持ち替える
- 弦を右手で拾い、弓を持った左手の4指にくるくる巻き付ける
- 弦は左手の指に巻き付けたまま乙矢を右手に持ち替え腰に持っていく(きざのまま執り弓の姿勢)
- 射位に戻り、失礼しましたの意味で揖(ゆう)をする
- 進行係がくるまできざのまま待ち、きたら弓と弦を渡す
- 進行係から弓を受け取る(自分で手を差し出さず、手元まで差し出された弓を受け取る)
- 行射を再開する
補足
- 弓が場外に飛んでしまった場合
こちらの記事参照
弓道の審査で失(弓を落とした)ときの処理手順 場外に落としたときも!