弓道で妻手のひねりができてないからひねるようにアドバイスをもらったことはないだろうか?
しかし妻手のひねりといっても具体的にどこをどうひねるのだろう。
今回はそんな疑問を抱いている初心者のために、妻手のひねりについて具体的に解説する。
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目次(クリックで飛びます。)
妻手のひねりの入れ方
どこをひねるのか?
「妻手のひねりとは具体的にどこをどうひねるのか」について。
まずはどこをひねるのかだが、図で見ればわかりやすい。
妻手がひねれてない場合
妻手がひねれてない = 妻手拳の向きが取りかけたままの状態でそのまま引いている。
かけの手の甲は脇正面(大前の方)を向いている。
妻手がひねれてる場合
妻手がひねれている = 妻手前腕が内側に少し回転し、かけの手の甲が上を向いている。
どのタイミングでひねるのか?
次に妻手をひねるタイミングについて。
妻手のひねりには段階がある。
順に説明する。
1. 弓構え
弓構えで取りかけを行い、打ち起こす直前に両肘の下筋を張って円相(大木を抱えるように)作る。
2. 打ち起こし
弓構えで作った円相を保ったまま(両肘の下筋を張ったまま)体からできるだけ遠くに掬い上げるように打ち起こす。
3. 大三
大三では妻手は弦に引かれるがままに任せる。
ただし、ここで右肘の下筋は張ったまま。
4. 引き分け
引き分けでは右肘につけられた糸で肘の先を引っ張られるように引く。
つまり、手先には力を入れずに肘で引き、妻手先は弦に引かれるに任せる。
5. 会
会にきたら妻手のひねりについては特にすることはない。
肘をずっと糸で引っ張られるように伸び続けるだけでいい。
弓構えから引き分けまでがうまくいっていれば会にきたタイミングで妻手は自然とひねれており、妻手手の甲は上を向いているはずだ。
そうなってない場合はどこかで余計な力を入れている可能性が高い。
ポイントとしては弓構えで円相を作ったときの肘下の張りを保ってさえいれば、特に意識してひねらなくても勝手にひねられるものだ。
かけの構造上両腕の下筋を張ったまま弓を引けば自然とひねりが効くようになってるので。
しかし
- 弓構えで円相の構えによる肘下の張りができてない
- 引き分けで肘で引けておらず、手先の力で引いている
と妻手のひねりが効かない。
その場合は上で説明した通りに、弓構えから離れまでの射法八節ができているか確認するといい。
どうひねるのか?
上記の説明でだいたいわかったと思うが、最後に具体的に妻手のひねりはどうひねるものなのかを解説する。
妻手のひねりのひねりを具体的にいうと、妻手の前腕を内側に回すことだ。
しかしこれを意図的にやろうとするとひねりすぎとなり、逆効果にもなりうる。
上記で説明したように、弓構えでの円相の構えにより、妻手前腕の下筋を張るようにし、その張りを保ったまま打ち起こし→大三→引き分けを行えば自然とちょうどいいあんばいにひねられる。
妻手のひねりが正しく行われると会にきたときに妻手拳は右肩の真上あたりに収まり、かつ手の甲が上を向く。
この自然な妻手のひねりができると、自然な離れができるようになり、的中率が上がりだろう。
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まとめ
初心者は基本的に妻手に力が入ってしまいがち。
そして妻手に力が入って手先で引いてしまうと妻手がうまくひねれない。
しかし妻手のひねりは意識してやるものではなく、自然とひねられるもの。
ここに書いたことを参考に自然な妻手のひねりを習得してほしい。