弓道強くなりたい。
でも練習時間が足りない。
そんなとき、自宅でも練習できたらいいんだけど。
でも弓道の練習は自宅でやるのは難しい。
まず弓が持ち帰れない。
持ち帰ったところで家では引けない。
じゃあどんな練習なら自宅でできるのか?
今回は自宅でできる弓道の練習方法について解説する。
的中率9割目指したい人へ
弓道で自宅でできる練習方法とは?
弓道強くなりたい人が自宅で練習するなら
- 徒手練習
- ゴム弓
この2つで十分だ。
それ以上のことをやる必要は一切ない。
徒手練習
徒手練習は弓道部に入部したてのときにやったと思う。
一見、
ただエアー弓引くだけで何のトレーニングになるの?
って思うかもしれないけど大有りだ。
何も持たずにまるで本当に弓を引いてるかのように体を動かすだけ。
初心者がこれをやってもただの型の練習にしかならない。
でも弓道歴1年以上の人がこれをやれば、力の入れ方など実際に弓を引いてるときをかなり忠実に再現できるため、実際に弓を引くのとそこまで変わらない練習ができる。
実際に弓を引くときとの違いはただ離れで的に中ったかどうかが確かめられないだけだ。
徒手練習のいいところは癖も何もなくまっさらな状態で引けること。
実際に弓を持つと変な癖が出る人も徒手なら出にくい。
集中して体の感覚を確かめながらやれば徒手でも相当質の高い練習ができる。
スロー徒手練習
たとえば一つの効果的な練習方法として、徒手練習をものすごい時間をかけてやる、という方法がある。
足踏み、胴作り、大三、引き分けなど射法八節すべての動作を30秒~1分くらいかけてゆっくり行うのだ。
足踏みから離れまでに5~10分かける。
こうするとどうなるかというと、ものすごくきつい。
このきつさが味噌で、たとえば射法八節のどこかに歪みや悪い癖があると、耐えられない。
正しい射法八節をすれば体への負担が少ないので1動作1分でも耐えられる。
でも癖があると、一部分の筋肉に負担がかかるため、とても耐えられたもんじゃない。
これにより、自分の動作のどこが悪いのか確認できる。
このように、時間をかけて徒手練習をするだけで超効率よく自分の射の悪い癖を見抜けるのだ。
この時間をかけての徒手練習を1日1,2回やるだけでほとんど射形が崩れなくなるだろう。
徒手練習を舐めてはいけない。
ゴム弓
ぶっちゃけ徒手練習だけでもだいぶいい練習ができるが、徒手では感覚をつかみにくい練習がある。
それは「離れ」だ。
そんな離れの練習を効率よくできるのがゴム弓だ。
ゴム弓は学校にいくつかあると思うが、これは弓具店やネットショップで2000円程度で買える。
だから自宅でも練習したい人はゴム弓を一つ買っておくといい。
これなんかはゴムが普通の弓のように上下に付いていて、なんと弓返りの練習までできる。
ゴム弓も進化したものだ。
ゴム弓を引くときは妻手の形をできる限り実際に弓を引くときに近づけ、弓手の手の内は完全に弓を引くときと同じにする。
この状態でゴム弓を引けば、質の高い「会→離れ」の練習ができる。
また、ゴム弓も徒手練習と同様、ゆっくりやることで自分の動作の悪い癖を確認するのにも使えるし、筋トレにもなるので一石二鳥だ。
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室内で巻き藁は絶対ダメ
弓道上達したい気持ちが強すぎて室内で巻き藁をやりたいと考え、押入れなどをうまく使って設置しようとする人もいる。
ダンボールや緩衝材などを使って頑張って作るらしい。
でもこれだけはマジでおすすめしない。
巻き藁は何のためにやるのか?
って話。
巻き藁というのは射形をきれいにするために行うものだ。
でも室内で巻き藁をやる場合、立ってやるのはどう考えても無理。
なので座ってやることになるが、それでも天井ギリギリとか、床に当たりそうになるとかで相当窮屈だと思う。
しかも巻き藁ということは離れまでやるわけだ。
だが室内で弓を引いて離れまでやるのに十分なスペースがある家なんて日本の民家ではあまり考えられない。
窮屈な中、どこかにぶつからないように相当神経使って何とか引けるかどうかってレベルだと思う。
そんな状況で巻き藁をやったところで、きれいに引けるのかって話。
射形をよくするのはまず無理だろう。
だが射形をきれいにできないならわざわざ巻き藁をやる意味がない。
練習っていうのは数をこなせば上達するものではない。
質の悪い練習はむしろマイナスにしかならない。
自作巻き藁は矢が跳ね返って危険ということもあるが、それよりも窮屈な場所で巻き藁をやることで悪い癖ができることの方を心配した方がいいと思う。
というわけで室内巻き藁なんて絶対やらない方がいい。
徒手練習とゴム弓だけで十分だ。
まとめ
以上、紹介した自宅でできる弓道の練習方法は主に中級者向けだ。
中級者以上の人が徒手練習やゴム弓をやると初心者のときとは比べ物にならないくらい効果的な練習ができたりする。
最後に自宅で練習するにせよ、道場で練習するにせよ、弓道の練習は質が大事だということをつけ加えておく。
練習して逆に型が崩れるような馬鹿な真似はしないようにしよう。