的中率9割超えを目指す人のために弓道上達法を教えるサイト

弓道9

弓道上達のための技術

早気の技術面の原因と克服方法 鍵は妻手にあり!

更新日:

早気といえば精神的な原因がある場合がほとんど。

でも実は技術面に問題があるケースも少なくない。

今回は早気の技術面の原因と克服方法を解説する。

早気の技術面の原因は?

 

早気の技術面の問題は9割方妻手にある。
 

なぜか?

早気で口割に行かずに離してしまうような人のほとんどは、離れのときに妻手で離すからだ。
 

妻手に原因がないとしたら、たいていは精神的な原因の可能性が高いと思う。
 

妻手で無理やり離すか、妻手が勝手に離してしまうかのどちらかの人が多いと思う。

じゃあ妻手の技術面が原因の早気を治すにはどうすればいいか。

スポンサーリンク

技術面の早気の克服方法

1. まずは取りかけから改善する

妻手を治すにはまずは取りかけから改善しよう。
 

 

この増渕敦人さんの解説が非常にわかりやすい。

取りかけについての解説は動画の4分辺りからだ。

増渕さんが説明している取りかけのポイントを簡単にまとめる。
 

 

弦は人差し指と親指で挟むようにして矢を人差し指で抑える

取りかけでは人差し指の腹で矢をしっかり抑える。

そうすることで引き分け中に筈こぼれすることは絶対になくなり、安定する。
 

そのためのコツは人差し指と親指で弦を挟むようにすること
 

初心者は弦を掴んだり、つまんだりしてしまうと思う。

そうではなく、挟むだけなのがポイントだ。
 

弦をつかんだり、つまんだりしてると離れで妻手で無理やり離すしかなくなる。

そうすると当然離れがうまくいかないので離すのが怖くなったりして早気になりやすくなると思う。
 

弦を挟むだけなら余計な力が入らないので自然な離れができる。
 

ちなみに増渕さんが取りかけを教えるときは筈がかけていてちゃんと弦にはまらない矢を使うそうだ。

試してみるといいだろう。

手の甲を上に向ける

手の甲は上に向ける

もう一つのポイントは手の甲を上に向けること

増渕さんいわく、よく中る人は手の甲が上を向いている。

あまり中らない人は手の甲が前を向いている。
 

そして手の甲が前を向くと平付けになり、離れで緩みやすくなる。

離れが上手くいかなければ離すことに恐怖心を覚えて早気になるケースもあると思う。

筈の位置は人差し指と親指の股の一番奥

筈の位置

最後に筈の位置。

筈の位置は人差し指と親指の股の一番奥

ここでしっかり矢を押さえれば引き分けの途中で矢がこぼれることは絶対ない。
 

これが筈の位置が手前すぎる、上すぎる、下すぎる人は引き分けの途中で矢がこぼれやすい。

それが恐怖となって早く離してしまい、早気になる人もいると思う。

2. 腕の力で引かない

次に引き分けについて。

引き分けのポイントは腕の力で引かないこと。
 

腕で引っ張るような引き方は絶対ダメだし、特に肘から先の前腕の力で引くのはダメ。
 

一番使うのは胸とか背中の筋肉。

次に使うのは肩から肘までの上腕の筋肉。

で、手先にはほとんど力が入らない。
 

つまり、体の中心に近いところの筋肉を中心に使って引く。
 

また弓は引くのではなく、引き、分ける。

弓の間に体を割入れるイメージだ。

3. 矢を体に近づけるように引く

先ほど説明した弓の間に体を割入れるイメージをもっと詳しく説明すると、矢を体に近づけるように引く。

早気の人の中には恐怖心から弓を体から離して遠くで引こうとする人がいる。
 

でもそれをやると余計に危ない。

なぜなら斜めに引いてることになるので弦が腕に当たりやすくなるし、離れも変な方向に矢が飛びやすくなり、弓を引くのがさらに怖くなると思う。
 

弓は体に近づけるように引くものだ。
 

具体的には大三から引き分けのときに前髪を触って後ろにかき上げるようなイメージ。

または額にかいた汗をぬぐうイメージ。
 

大三から引き分けに入る前に右肘を5cmくらいだけ床と並行に引いてそこから矢を体に近づけるように引き分けるといい。

最初は怖いかもしれないが、弓の中にしっかり体が入ってた方が弓の力を体がしっかり押し返せるので引き分けや会が安定する。
 

引き分けと会で安定して弓の力に対応できてれば会は充実し、早気になりにくい。

早気は充実した会の気持ちよさを覚えれば治るし、二度と再発しない!

4. 妻手拳は弦に引かれるがままに任せる

最後に妻手拳に力が入ってる人。

こういう人は離れを無理やり離すしかないので早気や緩み離れになりやすい。
 

妻手拳に力が入ってるケースの一つ目の解決方法は最初に説明した取りかけを改善すること。

ここでは取りかけ以外に気を付けることについて説明する。
 

妻手の拳は弦に引かれるがままに任せる。

ただそれだけだ。
 

弓は体で引く、という説明はすでにしたが、実際には多少腕の力も使う。

でも腕の力と言っても使うのはほぼ上腕の筋肉のみ。肘から先の力は抜く。

もちろん拳の力も抜く。
 

拳の力については取りかけの所で説明した手の甲を上に向けるひねり以外はほぼ力を入れる必要はない。

力を抜いてただ弦に引っ張られるのに任せるのだ。
 

弓手は押す必要がああるが、妻手は弦に引っ張られるだけ。
 

会に入ってからも妻手先で弦を引っ張ることは絶対にしない。

伸び合いで肘の先を無限に伸ばし続けることは意識するが、拳で引っ張ってはいけない。
 

そして離れは妻手先ではなく、体の中心から出す。

そもそも会の状態では妻手先には力を入れてないわけだから妻手先から離れを出すことはできない。
 

早気の人のほとんどは妻手先で離してしまってるから妻手先ではなく体で離すことができれば早気が治るかもしれない。

それで治らなければ精神面の早気や会が悪い可能性があるのでこちらの記事を参照してほしい。

まとめ

以上、早気の技術面の原因と克服方法について解説した。

まとめると

早気の技術的な原因の9割は妻手にあり、

  • 取りかけを改善する
  • 腕の力で引かない
  • 矢を体に近づけるように引く
  • 妻手拳は弦に引かれるがままに任せる

ことで治る可能性がある。
 

妻手の取りかけから引かれるがままに任せる引き方ができるようになれば早気が治る可能性があるだけでなく、鋭い離れができて的中率も改善するはずと思う。

この記事が早気克服の助けになれば幸いだ。

的中率9割超えたいなら9割超えてる人から学ぼう

教士七段、的中率98.8%の増渕敦人さんが教える弓道教材「弓道上達革命

現在日本で手に入る弓道教材の中では間違いなく最高レベル。
本気で弓道上達したい人におすすめ。

→詳細を見る

-弓道上達のための技術

Copyright© 弓道9 , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.