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早気は充実した会の気持ちよさを覚えれば治るし、二度と再発しない!

更新日:

弓道の悪癖の中でも早気はもっともやっかいな病気。

一度なるとなかなか治らない。
 

でも会の気持ちよさを覚えると早気は治るし二度と早気になることはないと思う。

今回は会に注目した早気の原因と克服方法を紹介する。

早気の原因は会の気持ちよさを知らないせいかも

早気といえば自分の意志に関係なく無意識に離してしまうもの。

だから精神的な原因があると思いがち。
 

それは別に間違いじゃない。

早気は的に中る感覚を覚えてしまった人が自然となりやすい射癖。
 

的に中る感覚に脳が快感を覚えて弓を引いたらすぐ離すように体が反射的に動くようになって起きるケースが多い。

だから精神的な原因もあることは確かだ。

精神的な早気の原因と超具体的な克服方法 コツは脳を書き換えること
 

だが、早気の人には会がない

会というのは射法八節の一つで、超重要な技術だ。

その会ができないということは技術的な部分に原因があるとも言えると思う。
 

実は弓道初心者の頃から会を極めて会の気持ちよさを覚えた人は早気にならない。

そんな気持ちのいい会の作り方を覚えると早気を治す近道になると思う。

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会の気持ちよさを覚えて早気を克服する方法

 

会の気持ちよさとは?

会

 

会が気持ちいいとはどういうことか。
 

まず弓道で一番気持ちいいのは的中した時だと思う。

でも2番目に気持ちいいのは会で弓を引ききって弓の力と自分の力が拮抗してるときだと思う。
 

弓と自分が一つになるような感覚だ。
 

充実した会。

それは足踏みから引き分けまでの集大成により完成した芸術のようなもの。
 

知らない人にはわからないだろうし、知ってる人は知ってると思うけど、この会が充実してる状態はすごく気持ちいい。

だから5秒でも10秒でも余裕で保ってられる。
 

だから初心者のときにこの気持ちのいい会のやり方をきちんと覚えた人は早気になりにくい。

今早気の人のも会の気持ちよさを覚えれば確実に早気が治る近道になるし、治ったら二度と早気が再発することはなくなる。
 

じゃあどうすれば気持ちのいい会ができるのか?

それを今から解説する。

充実した気持ちのいい会をするには?

1. 弓の中に体を割り込むつもりで大きく、体で引くこと

会
 

一つ目は大きく引くことだ。
 

弓は腕で引くものではない。

体で引くものだ。
 

ポイントは大三から引き分けのとき。

腕の力はほぼ使わず、両肩を開くイメージで背中や胸の筋肉を使って引く
 

腕の力も少しは使うが、それは肘から先の力ではなく、肩から肘の上腕の筋肉を使う。

体の中心に近い部分の筋肉を一番多く使い、体から離れた肘から拳までの筋肉はほとんど使わない。
 

そうすると体で弓を引くことになる。
 

体で引いて会まで弓を引ききったとき、その会はバッチリハマり、充実したものになるだろう。
 

もしこの体で引くが上手くいかない人はその手前が悪い可能性がある。

特に弓構えでの円相の構えで、大木を抱えるように肘を張る。ただし肩は上げない。
 

打ち起こしではその円相を保ったまま肩は上げずに腕だけ上げる。

打ち起こし→大三では肘を動かさない。
 

この辺りのことができていれば問題なく体で引けると思う。

弓を体で大きく引くことができれば充実した気持ちのいい会はほぼできたも同然だ。

会は無限の引き分け。詰め合い・伸び合いをし続ける

会は無限の引き分けと言われる。

その理由は簡単。
 

当サイトでは何度も例に出してるが糸にたとえるとわかりやすい。

ピンと張った糸の両端を持っていて、離すとき、糸は最後まで引っ張り続けてないと緩んでしまう。

途中で力を緩めれば当然糸は緩む。
 

それと同じで会に入った時に弓を引く力を少しでも弱めれば弓の弦も緩んでしまい、いい離れはできない。
 

じゃあ会に入ってからも無限に引き分け続けるにはどうすればいいのか。

そのためにあるのが詰め合い・伸び合いだ。
 

詰め合いというのは筋肉をがっちりハメること。

といってもこれはさっき説明した体で弓を引くことが実現できていれば自然にできてるはずだ。
 

両肩ががっちりハマり、背中の筋肉や肩甲骨もしっかり固定されて離れを出す準備が整った状態を作ること。

これが詰め合い。

詰め合いがきっちりできて安定すれば会を保つことは驚くほど簡単だ。
 

そして伸び合いは詰め合いを作った状態でひたすら的方向に力を加え続けることだ。

詰め合いの状態を保ちながら無限に引き分けを行い、力を加え続ける。
 

このとき横方向だけでなく、縦方向にも力を加える
 

縦方向にも伸び合うことで三重十文字、五重十文字ができて、会がさらに充実し、鋭い離れが出せる。
 

縦方向への伸び合いは頭のてっぺんに糸をつけられてぶら下げられて引っ張られてる感覚を意識するといい。

足踏みと胴造りの段階からそれを意識する射形もきれいになる。
 

こうして上下左右に伸び合いながら会を保ってる状態ができていると、会がとっても気持ちのいいのだ。
 

なぜ気持ちいいのか?

たぶん弓の力を自分の力がバランスを取って張り合ってるからだと思う。
 

弓と自分が一つになったような感じ。

自分が宇宙とつながってる感覚とでも言えばいいか。
 

もしくはアニメとかで主人公が必殺技を出そうとしてパワーを貯めている状態をイメージするとわかりやすいかもしれない。
 

気持ちのいい会のイメージ
 

とにかくこの感覚を味わったことがない人は弓道人生を損してると言ってもいいと思う。

的中を忘れてまずは巻き藁で会の気持ちよさを味わうことに集中しよう

ここまで気持ちのいい会を覚える方法について解説したが早気の人がいきなりこれを的前でやろうとしてもなかなか難しいと思う。

会に入る前に離してしまっては会の練習すらできないからだ。
 

でも巻き藁なら会を保てる人も多いだろう。

だから最初は巻き藁で練習しよう。
 

的中のことはいったん頭から外そう。

的中よりも会の気持ちよさを味わうことに集中する。
 

もし巻き藁でも早気になる人は徒手練習や素引き、ゴム弓から始めるといい。

とにかく体で大きく引いて、会で横線・縦線に伸び合う気持ちよさを味わうのだ。
 

そして7秒以上会を保つ練習をする。
 

会の気持ちよさを体で覚えるまで1~2か月はひたすら巻き藁練習だ。
 

「やばい!会気持ちい!」と感じられるくらいになって、それを体が覚えた頃には的前に立っても会が保てるようになってるだろう。

まとめ

以上、会の気持ちよさを味わうことで早気を克服する方法を解説した。
 

この克服方法のよさは早気が治ることだけじゃない。

充実した最高の会を覚えることで的中率も確実に改善するはずだ。
 

さらに充実した会の気持ちよさを覚えれば早気は二度と再発しない。
 

一度早気になって治ってまた再発する人も多い。

早気を根本的に治すには気持ちのいい充実した会を覚えることがもっとも効果的だと思う。
 

この記事があなたの早気を克服する手助けになれば幸いだ。

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