弓道の審査で、学科試験に受かるための対策を紹介する。
学科は60点合格なので適当に書いても受かる、という意見もあるけど、案外学科で落とされる例もある。
といっても、出る問題は決まってるから対策は簡単。
実際にどんな問題が出るか確認しておこう。
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目次(クリックで飛びます。)
平成27年から弓道の審査の学科試験に出る問題が統一された
弓道の審査の学科試験は以前は地域によって出る問題の難易度にばらつきがあった。
しかし、審査の公平性を担保するため、平成27年から地方審査の学科試験問題は統一され、しかもあらかじめ出される問題が公表されることとなった。
つまり、出る問題は決まってる。
答えを暗記しておけば誰でも受かる。
では実際にどんな問題が出るのか見てみよう。
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無指定初段の学科試験で出題される問題
A群、B群からそれぞれ1題ずつ出題される。
A群
- 射法八節を順に列記し、簡単に説明しなさい。
- 「基本の姿勢(4つ)」と「基本の動作(8つ)」を列記しなさい。
- 「執弓の姿勢」について説明しなさい。
- 射法八節の「足踏み」について述べなさい。
B群
- 弓道を始めた動機(きっかけ)について述べなさい。
- 弓道を通じてどのようなことを学びたいと思いますか。
- 弓道を学んで良かったと思うことを述べなさい。
- あなたは危険防止のためにどんなことに注意していますか。
弓道の無指定初段審査【学科試験】のポイント
A群については教本に書いてあることをまとめればいい。
たぶんどこの弓道部にも弓道の教本は置いてあると思う。
それをコピーして持ち帰って暗記すればいい。
もしくは指導者が教わってることを要約してもいい。
ある程度しっかりした指導者に恵まれているならそれでも充分受かる。
まぁ普通は教本あるいは、その他弓道の本を参考に自分なりの言葉でまとめたものを暗記する。
A群の最初の問題【射法八節を順に列記し、簡単に説明しなさい。】について
これは「簡単に」という言葉があるので教本丸コピではなく、要約して各項目を2,3行程度で簡単に書けばいい。
したがって事前に教本を読んで自分で要約を作り、それを暗記するのがベストだ。
ちなみに射法八節は学校で教わってると思うが
- 足踏み
- 胴作り
- 弓構え
- 打ち起こし
- 引き分け
- 会
- 離れ
- 残身
の8つ。
教本、あるいは弓道のあらゆる本にそれぞれの詳しい説明が書いてあるので、それを2,3行に要約する。
親切な学校だと審査の暗記用にすでに要約した射法八節のコピーを配っていたりする。
ラッキーなことに私の高校ではコピーがもらえた。
そのコピーはとうに紛失してしまったので手元にないが、私なりに模範解答を作ってみたので、こちらを参考にしてほしい。
2番目の質問【「基本の姿勢(4つ)」と「基本の動作(8つ)」を列記しなさい。】について
これは答えが決まってるので完全に暗記すればいいだけだ。
[ul]立った姿勢
腰掛けた姿勢
坐った姿勢
爪立って腰を下ろした姿勢(きざ、そんきょ)[/ul]
- 立ち方
- 座り方
- 歩き方
- 停止体の回り方
- 歩行中の回り方
- 坐しての回り方(開き足)
- 礼(坐礼立礼)
- 揖(ゆう)
3番目の質問【「執弓の姿勢」について説明しなさい。】
これも教本を要約すればいい。
暗記だけでいいので簡単だ。
4番目の質問【「射法八節の「足踏み」について述べなさい。】について
これは1番目の質問では簡単に書けばいいが、こちらはちゃんと書く必要がある。400字くらいは書いた方がいいと思う。
とすると、ほぼそのまま丸写ししてもいいくらいだと思う。
もう少し詳しい解答例が欲しい場合はこちらのサイトを参考にするといい。
弓道審査のB群の質問に対する私なりの答え
また、B群の質問については基本自分の考えを述べるものなので正解はない。素直に自分の思ってることを書けばいい。
参考までに私の解答例を載せておく。
が、これは個人の考えを書く部分なのでコピペは厳禁だ。
あくまで参考程度にしてほしい。
1. 弓道を始めた動機(きっかけ)について述べなさい。
私が弓道を始めようと思ったきっかけは学校の部活です。
といっても、最初から弓道部に興味を持ったわけではありません。
私は中学時代は卓球部に所属していました。
最初の1年くらいは順調に成長し、大会でも好成績を収めたりしたんですが、2年目以降、メンタルの問題で試合に一切勝てなくなりました。
そこでメンタルを強くするにはどうしたらいいか考え、メンタルを鍛えられるイメージのある弓道に興味を持ち、やってみるに至りました。
2. 弓道を通じてどのようなことを学びたいと思いますか。
私が弓道を通じて学びたいことはより良い型で弓を引きたい、という目標を追い求めて成長していくことです。
もっと簡単に言うと自分を成長させる過程を楽しむこと。
弓道は単に的に中てるだけの射撃ゲームではなく、究極の射を追求する技術的精神的成長要素がある競技だと思います。
そのため、日々、昨日の自分より良い射を求めて成長していくことができます。
この自己鍛練により、自分をどんどん成長させる感覚を弓道を通じて学びたいです。
3. 弓道を学んで良かったと思うことを述べなさい。
私が弓道をやっていて一番良かったと思うことは集中力の向上です。
弓を引いてるときの集中力は他のあらゆるものごとに取り組むときの集中力よりも深く、弓道以外の場面で集中が必要なときに余裕を感じるほどです。
勉強においても他のスポーツにおいても、弓道で養った集中力は役に立っていると感じます。
4. あなたは危険防止のためにどんなことに注意していますか。
弓は元々狩猟の道具ということもあり、矢の先端には金属もついていますし、殺傷能力のある武器であると認識しています。
そのため、矢の飛ぶ方向に人がいれば危険です。
私が弓を引くときは常に的の周りに人がいないか確認するようにしています。
まとめ
以上の様に、弓道の審査はほぼ暗記+ちょっとした自分の考えを述べるだけでいい。
上に挙げた質問のうちA群から1個、B群から1個で問題は2個しかない。
完全に無勉強で受けるとA群の暗記が必要な問題でつまづくだろうが、暗記はちょっとやればいいだけなので簡単だ。
とりあえず弓道の審査は学科より技術試験の方が圧倒的に大事なので、学科の勉強はほどほどにしてなるべくそちらに集中した方がいいだろう。