弓道部の最大の問題。強くなりたい意識高い層と部活を楽しみたい意識低い層の対立。
これは非常にやっかいな問題だ。
様々な部活の中で弓道においてはこの
「意識高い層 vs 楽しくやりたい層」
問題が浮上しやすい。
でも部活として一番いいのは楽しくやってかつ強くもなれる「意識高い層」と「楽しくやりたい層」が共存できる環境だと思う。
そのために弓道部の練習方法をどうすればいいか考えてみた。
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目次(クリックで飛びます。)
弓道部における意識高い人と楽しくやりたい人の対立問題
まずこの意識高い人と楽しくやりたい人がどう対立して問題になるのかまとめてみる。
意識高い人たち
- 大会で勝ちたい(団体・個人として)
- 強くなりたい(個人として)
- 練習の邪魔はされたくない
楽しくやりたい人たち
- 部活を楽しみたい
- 友達(部員)とおしゃべりしたい
- できれば弓道も強くなりたい
意識高い人たちと楽しくやりたい人たちの間にはこのような意識の差がある。
意識の高い人たちにとって意識の低い人たちのおしゃべりは練習の邪魔に感じる。
逆に楽しくやりたい人たちは意識高い人たちのガチな雰囲気が苦手。
だがたとえ楽しくやりたい人たちであっても楽しくやっても強くなれるなら強くなりたいと多少なりとも思ってるはずだ。
ここにアプローチするのがベストだと思う。
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楽しくやりたい意識低い層の部員のモチベーションを上げるには?
もっとも重要なのは楽しくやりたい層の部員にも「強くなりたい」、という意識をもってもらうこと。
部活を楽しむことは悪いことじゃない。
人生に一度しかない青春の時期だし。
ただ自分たちが部活を楽しみたいがために意識高い人たちの練習の邪魔をしてしまうのが問題だ。
これをなくすには楽しくやりたい人たちにも弓道強くなる楽しみを見つけてもらうのが一番いい。
そのためには楽しくやりたい層の人たちに試合で勝つ喜びを感じてもらうのが一番いい。
楽しくやりたい部員のモチベーションを上げる練習方法
では具体的にどうすれば楽しくやりたい人のモチベーションを上げれるか。
それはズバリ部員同士で練習試合をやることだ。
やるなら時間のある土日がいい。
まず弓道における的中率の実力が均等になるようにチームを分ける。
1チーム3人くらいがちょうどいい。
強い人と弱い人がバランスよく一緒になるようにする。
もちろん意識高い人と意識低い人が一緒になるだろう。それでいい。
で、試合形式で4本ずつ、合計8~20本引いてチームで中った総本数を競う。
その試合結果で一番成績が悪かったチームはペナルティーとして、その日片付けをチーム全員でやる。
ペナルティーはチームで連帯責任だから意識低い人も強い人に迷惑かけないよう必死になるだろう。
これは楽しくやりたい層の人たちが今後意識高い層に迷惑かけないようになるよう仕向ける目的もある。
また、試合形式で練習したときの結果はすべてノートに記録し、一人一人の的中率を出す。
この的中率順に校内ランキング表作って道場の壁などに貼っておく。
これにより今の実力に関係なく、校内ランキングを少しでも上げようとモチベーションを上げる人が出てくるだろう。
やることは単なるチーム戦だが、ペナルティーと校内ランキング表を作るだけで簡単に部員全体モチベーションを上げることができる。
非常に効率的な練習方法だと思う。
だらけすぎてる部の雰囲気を変えるには?
上記のやり方はある程度部活を楽しみたい人にもやる気を出させることができるいいやり方だと思う。
だが今の時点であまりにも意識が低すぎて練習中におしゃべりの度が過ぎるような場合、普段の練習方法も多少変える必要があるかもしれない。
これは難しいようで実は簡単な方法がある。
それは普段の練習に実戦形式の練習を取り入れることだ。
実戦形式の練習とは、要は試合中とまったく同じ状況で弓を引くこと。
つまり私語は厳禁でちゃんと記録を取る。
これならおしゃべりはできない。
そしてこの実戦練習の結果も校内ランキング表のデータに使う。
だからみんな真剣になる。
今まで実戦形式の練習を全然やってなかったなら初めは週1でも週2でもいいだろう。
こちらは先ほど紹介したペナルティーをつけるやり方のように実力が均等になるようにチームを分ける必要はない。
本当に試合に出ることを想定して強い人順に上からチーム編成していけばいい。
部活の初めにこの実戦形式の練習を4本だけやって、あとは自由練習にする。
実戦形式の練習中は私語厳禁で緊張感を持ってやるから、そのあと自由練習をやったとしてもある程度の緊張感は保たれると思う。
この練習を毎日やるようにするとかなり部の雰囲気が引き締まると思う。
ただし、今までだらけまくっていた部でいきなりこれを毎日やってもうまくいかない可能性が高い。
まずは週1から取り入れて、徐々に週2、週3と増やしていくことをおすすめする。
この実戦練習と自由練習のバランスについてはこちらの記事に書いてるので参考にしてほしい。
弓道部を強くするための練習方法 自由練習と実戦練習の最適なバランス
まとめ
弓道部は、文化系だけどちょっと運動もやってみたいとか、とりあえず運動部入りたいけど激しい運動はしたくない人とか、仲間と和気あいあいやりたい人など、そういう属性の人が集まりやすい。
だからただ部活を楽しみたいだけの意識の低い人が多くなってしまうのもある程度仕方のないことだと思う。
部活を厳しくしてそういう人を切り捨てるのもありだ。
だが今回の記事ではそういう人でも部活を楽しめるように、あえて意識高い人と楽しくやりたい人の共存を目指すやり方提案した。
参考になれば幸いだ。
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