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弓道の矢の選び方 長さの決め方とシャフトの太さの決め方

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弓道を始めて的前に立つと矢を自分で用意する必要が出てくる。

しかし矢にはいろんな種類があり、初心者には選ぶ基準がわかりにくい。

今回はそんな弓道の矢の選び方で、矢の長さの決め方とシャフトの太さの決め方を解説する。

弓道の矢の選び方

1. 矢の長さの決め方

矢の長さ(矢尻から矢筈まで)は使用者の弓の引き幅=矢束に合わせて決める。
 

基本的には普通に弓を引いて矢束(=引き尺)を測り、その長さ+5cm程度がちょうどいいとされる。(中上級者の場合)
 

一応、体格に合った矢束として

腕を思いっきり伸ばしたときの喉元から中指の指先までの長さ

がいいとされる。
 

が、これはあくまで自分の矢束(引き尺)の目安を知るための測り方なので、矢の長さを決めるときは普段実際に引いてる長さを基準にした方がいい。
 

また、弓道の習熟度によっても多少長さが変わってくるので、初心者は安全のために長めにした方がよく、上級者はギリギリの長さでも大丈夫だ。
 

初心者なら矢束 + 10~13cm程度にしておくといい。

矢の長さは基本的には矢飛びや的中に影響しないが、あまり長すぎる矢を使うと、見た目がカッコ悪いのと離れに失敗したときに矢がたわみやすいというデメリットがある。

2. シャフトの太さの決め方

次に矢のシャフトの太さについて。

これは弓の強さや矢尺によって決める。
 

シャフトの太さの種弓道の矢には、1913や2015などの4桁の数字があるが、これはただの暗号ではなく、シャフトの太さを表すものだ。

前2桁がシャフトの外径(見た目の太さ)を表し、後ろ2桁がシャフトの厚さ(中身の太さ)を表す。
 

そのため前2桁が同じで後ろ2桁が違うものは見た目の太さは変わらないが重さが変わる。

とたくさんあるが、1912がもっとも細くて軽く、2117がもっとも太くて重い。

主流なのは1913と2015でそれ以外は弓具店によって取り扱いがあったりなかったりする。
 

基本的に矢が太くなればそれだけ重くなる。
 

矢が重くなれば強い弓を引いたときに矢所がまとまりやすく、的中に有利になる。
逆に強い弓に対して軽すぎる矢を使うと、矢所が安定せずバラバラになりやすい。

 

ただし、弱い弓に対して重すぎる矢を使うと矢が飛ばず、安土に届かない。

そのため、シャフトの太さは弓の強さに合わせて選ぶのが基本だ。
 

かなりおおざっぱな決め方だが、男子は20系、女子は19系と決めている学校もある。

これは極端な例だが、本来は男子女子に関わらず、弓の強さに合わせて決めるべきだ。
 

弓力に対するシャフトの太さの大まかな目安

弓力 シャフト
10kg以下 1912
10~13kg 1913
13~14kg 2013
14~16kg 2014
16~20kg 2015
20kg以上 2117

 

一般的な弓力とシャフトの太さの目安はこんな感じ。

ただし、引き尺の長さによっては弓力以上の力がかかるため

引き尺が長い→若干強め
引き尺が短い→若干弱め

に見積もった方がいい。

まぁ若干なので+1kg程度だが。
 

あとは学生や初心者ならその後の技術の上達により、より強い弓が引けるようになると考えて少し強い弓にも対応できる矢を選ぶのもありだ。

もっともその場合は重り(ポインター)を入れて矢を重くすることも可能だ。
 

ただその場合は重心が変わることも考慮しないといけないため、なるべく弓力に合った矢を選んだ方がいい。
 

また、弓道の矢には長さやシャフトの太さとは別に、シャフトの種類(カーボンやジュラルミンなどの素材が違う)や羽根の種類(ターキーや黒鷲など)による違いもあるのでこちらの記事も参照してほしい。

矢のシャフトの種類や羽根の種類による違いと選び方

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