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FFひむかのメリットや弓への負担と実際に使った感想

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FFひむかは、First Flightというアーチェリー用の素材を弓道用に改良したもの。

その性能はアーチェリー業界でもお墨付き。
 

FFひむかの弦はカラフルに色づけされているため、弓道界では使うと結構目立つ。

そんなFFひむかのメリット・デメリットや弓への負担、実際に使った感想を紹介する。

FFひむかのメリット

1. 矢飛びのよさ

FFひむかは従来の弦と比べて非常に軽い。

そのため弓返りが早く、弱い弓でも矢勢が出る。
 

たくさんの弦を試してきた人も、FFひむかの矢飛びは断トツでいいと言ってる人が多い。

さすがアーチェリー用の素材を使ってるだけあると思う。

2. 耐久性

FFひむかの弦はほぼ切れることはないと言われている。

30000射程度という情報もあるが、本当かどうかは定かではない。

弓道で使われる一般的な合成弦は大体1000射持てばいい方と言われている。
 

FFひむかの耐久性は他の弦と比べて圧倒的に高い。

比べるレベルですらない。
 

大会や審査中も切れる心配をしなくていい、というのはメリットだと思う。
 

ただし、1年くらい使うとだんだん弦の弾力性がなくなってくる。

弦があまり伸びなくなったときが替え時だ。

3. コスパの良さ

FFひむかは1本2700円。

弓道の普通の合成弦は1本500円程度。
 

一般的な弦が1000本で切れるとして、FFひむかは3万本持つため、単純に計算して従来の弦の数倍、コスパがいい。
 

1本の値段は確かに高いが、1年間交換しなくていいなら他のどの弦より全然お得だ。

むしろお金のない人こそFFひむかを使うべきだと思う。
 

ただ、FFひむかには専用のワックスを定期的に塗る必要があり、このワックス代も考慮すべき。

といっても、これも650円とそれほど高くはない。

4. 色が選べる

弓道の弦は基本的には茶色一色だ。

だがFFひむかの色は、青、緑、赤、白、黒、茶色、ピンクなど、自分の好きな色を選べる。
 

また、弦の色だけでなく、弦輪の色、中仕掛けの色等も変えれるし、2種類の色を組み合わせてオリジナル色を作ることもできる。

守山弓具店のホームページに見本の色が載ってるので気になる人は見てみるといい。最近は蛍光色も出ているようだ。

守山弓具店ホームページ
 

周りにFFひむかを使ってる人が全然いない状況で使うと結構目立つが、個性が出せるのは悪いことではないと思う。
 

ちなみに弓道のルール上弦の色に規定はないので何色を使おうと自由だ。

確かにあまり派手な色を好まない年配の人もいるかもしれないが、そういう人が昇段審査の審査員とかでなければ関係ない。
 

心配なら昇段審査のときだけ他の弦に替えればいい。

また目立つのが嫌いな人にとってはちょっと使いにくいかもしれないが、そういう人は茶色を選ぶといいだろう。

5. 手入れの楽さ

FFひむかはほとんど切れないため、いちいち弦を買い替える必要がない点で手入れが楽だ。

また従来の合成弦は硬くて曲がったところから切れやすくなるため、ある程度扱いに気を付ける必要がある。
 

しかしFFひむかはものすごく柔らかいため、曲げても全然傷まず、取り扱いに注意する必要もない。
 

さらに弦輪が最初からできていて、かつ中仕掛けの部分が最初から補強してある。

そのため、買ってから使える状態にするまでも楽でいい。
 

ただし、中仕掛けの太さは必ずしも筈の溝と合うわけじゃないので、その場合は、調整が必要だ。

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FFひむかのデメリット

1. 弦が伸びやすく調整が必要

FFひむかの弦は伸びやすく、少し引いただけで伸びる。

伸びたときは、弦を1回外して何度か右に捻ることで調整できる。
 

が、これを何度もやるのはさすがに手間だ。

実際めんどくさいのでやってない人も多いと思う。

私も全然調整してなかったが、調整しなくてもそこまで気にならなかった。
 

というわけでおおざっぱな人にとっては、それほど大きなデメリットにならなそうだ。

2. 弦音が悪い

FFひむか使用者の中で弦音が悪い、鈍い、という意見が多い。

が、いい弦音が鳴ると言ってる人もいるので、技術や弓との相性次第だと思う。
 

私自身、弦音は普通にいい音が鳴ってたので気にならなかった。

3. ワックスがベタベタする

FFひむかは弦のほつれを防ぐ、またはほつれを補修するために専用のワックスを使用する。

しかしこのワックスがベトベトするため、触ると手や道着が汚れる。
 

特にワックスがついた部分をかけで触ってしまうと、かけが滑るようになり、暴発の危険もあるらしい。

なのでワックスを塗るときは必要最低限の量を薄く塗るだけにした方がいい。

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FFひむかは弓への負担は大きい小さい?

よくFFひむかは切れないから弓への負担が大きいんじゃないかと邪推する人がいる。
 

が、これはまったく見当違いだ。

なぜかというとFFひむかは従来の弦と比べて非常に柔らかく、弾力性、伸縮性が高い。
 

そのためちょっと引いただけで弦が伸びる。

この弦の伸びにより、離れのときの弓への衝撃を緩和してくれるため、非常に弓に優しいと言える。
 

ただし、FFひむかも1年くらい使うと寿命により弾力性がなくなってくる。こうなると弓への衝撃を緩和できなくなるが、それは他の弦も一緒だ。

だが弓への負担考えるなら伸びなくなったら弦を替えた方がいい。

弦は切れた方が弓にいいって本当?

よく弦が定期的に切れた弓にいいという話がある。

これは弦が切れたときに裏反りがつき、弓の反発力が戻る、という理論によるものだ。
 

人によっては弓を若返らせるためにわざと切れやすい弦を使うらしい。
 

しかしこの理論が成り立つのは竹弓に麻弦を使った場合の話。

普通のグラスカーボン弓に合成弦を使ったときには当てはまる話じゃない。
 

つまり、グラスカーボン弓に合成弦を使ってる人は弦切れにより弓の復元(若返り)を期待するのは間違ってる。

したがってFFひむかは切れないから弓に悪いという意見は竹弓使い以外は気にする必要はない。

実際にFFひむかを使った感想

私自身高校で弓道部のときFFひむかの存在をネットで知り、注文して使ってみた。
 

色は緑色を選んだが、さすがに目立った。

当時大会でFFひむかを使ってる人は私を除いて誰もいなかったからだ。
 

だが、使用感については抜群に良かった。
 

まず矢飛び

やはり従来の弦と比べて矢飛びがいい。
 

そして耐久性

私は高校2年くらいのときにFFひむかを買ったが、卒業するまでずっと使えた。

予備の弦をいちいち買わなくていいのは楽だし、コスパ面でも非常に良かった。
 

問題はワックスを塗ったり、弦の伸びを調整するのがめんどくさいことだが、ずぼらな私はめったに弦の伸びを調整することはなかったし、ワックスもたまにつける程度だった。

しかしそれで特に問題なく使えたのでよかったと思う。
 

とにかくこれだけ耐久性が圧倒的に高いのに矢飛びも弦音も抜群にいいので使わない理由がないと感じた。
 

「なんでみんな使わないの?」って感じ。

まぁ知らないだけだろうけど。
 

ネットで情報収集できる人ならFFひむかのすごさはちょっと調べればわかると思う。
 

周りに使ってる人がいないと目立つのは確か。

でもこの性能ならそんなこと気にせず使いたくなると思う。

まとめ

FFひむかはアーチェリーで使われてる弦を弓道用に改良したもので、矢飛び、耐久性、コスパ、柔らかさなど、弦に必要な性能が従来の弦と比べて圧倒的に高い。

デメリットは弓に負担がかかると思われがちだが実は普通の弦よりも弓に優しい。

とにかく高性能で長期間使えるので個人的には使わない理由はないと感じるほどの弦だった。

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