弓道の審査で落とされた。
悪いところは特になかったし、先生にも褒められたのに、なぜ?
私もこんな経験がある。
実は弓道の審査で落とされる理由には理不尽なケースが多い。
その裏事情を探るべく、弓道の審査で落とされた人の体験談等を集めてみた。
弓道の審査で理不尽に落とされる事例
インターネットで弓道の審査に理不尽な理由で落とされた理由や地域差などの事例を拾えるだけ拾ってみた。
高校と大学で審査基準違う
(無指定 = 実力に応じて5級~初段を認定)
高校生の初段認定率が1,2割程度だったのに対し、
大学生は初段認定率が8割くらいだった。
地域差が激しい
同じ学校の子は私以外初段で、会場にいた300人のうち10人くらいしか一級はいませんでした。
無指定審査を受けたときにほとんど一級にする地域とほとんど初段にする地域。
しかし、大学で引いていた地区は残念(全部外れ)でも合格する人が多く、無指定以外では不合格になった人を見たことがありませんでした。
中学生は良くて初段。
でもほとんどが1級まででした。
弐段の壁は高かった。
県連盟が決めたことで、当初は異論あったそうですが、自分たちはこれが当たり前のように思っていました。
自分は中学は一級。高校は弐段でした。
鹿児島に来て大学で參四段取りましたが、中学生で弐段受かるし、高校生も參段受かるし
都道府県の判断基準にビックリでした。
今日審査あったのですが、初段、弐段受けた人は全員合格。
宮城って基準低いのかな俺の立ちのとき、誰も当てなかったです。
前の人の会力んでるなあ、とか思って落ちんのかなあと思ってましたが普通に合格。やっぱ弐段までは体配メインで見られるのかな。
一級半分落ちて初段3分の2落ちるw
弐段はほとんどいない
受かったら神ってレベルw
參段なんか高校生で受かるやつなんかいないと思う。
大体高校生だと一級ですね。
一級から初段への合格率は約30%だとか。
もちろん学生、一般関係なく。
他県では中たらなくても合格できるところもあるみたいですね。
うらやましいです・・・。
今回、初段を受けて約70人中8人しか落ちませんでした。
今回の審査委員長がめっちゃ優しかったので
うちの先輩は參段に受かりましたよ。
先輩は高2ですが。
弐段は夏に5人で受けに行って合格が1人。
審査を受ける地域が違うだけで合格率が9割のところと3割のところがある。
地域が同じでも時期によって基準が違う
自分高2なんですが、一回目高1のとき30人くらいで初段受けに行って2人しか受からなかったことがありました。
そのあと、これはおかしいだろって先生が抗議したら次回の審査甘くなって高2でほぼみんな初段を取れたことがあります。
弐段取った先輩や同級もそこそこ出たんです。
同級生は22人受けましたが、受かったのはたったの4人でした。
受かった4人は全員的に最低一本的中させていました。
今日初段審査受けた後輩は23人中18人受かりました。
(矢がめちゃくちゃな所に飛んだ子も受かったそうです。)
これはひどい。
先生の一言で審査の基準が大きく変わったり、同じ地域で1年で基準がこんだけ変わったり。
年齢で違う
同じく參段の高校生もいません!
幕に当たったり、届かなくても初段に受かるお年寄りが多数います!
一般の初段と弐段審査は超甘いです。
誰がどう見ても絶対に通らない と思う方が沢山合格されますよ。
一方、中学高校生はなかなか通して貰えないですね
一般と生徒の差が大きすぎます。。。
お年寄りや一般は幕に当たったり、的に届かなかったり、受かる要素がないような人でも受かる。
でも中高生は普通に的に中ってるのに落ちたりする。
審査員がお年寄りばかりだからなのか、一般の弓道初心者には挫折してほしくないからなのか、差別にも程があると思う。
1級を受けるか初段を受けるかで変わる
自分の県では初段を受けた人はほとんど一級以上もらえています。
技術的に問題がないのに不合格にされた事例
普段の練習でも、先輩に「一番直すところ少ないよ」と言われてましたし、先生も大丈夫と言ってくれていたのに他の人が昇級して、私含めて5人のみが昇級しませんでした。
初段は最初のときから「合格間違いなし」と言われていました。
最初に落ちたときは「足の開き具合が狭い」ということだったそうで、2回目は「弓を引いたときに腕が下がっている」ということだったそうです。
でもいつもは姿勢など褒められてばかりなので、どこが悪いのか分からないそうです。
周りから「絶対受かるよ」「合格間違いないよ」と言われて期待させられて落ちるってすげーショックだ。
だったら最初から褒めるんじゃねーよって思う。
が、審査が理不尽なケースもあると思う。
管理人の事例
私は高校から弓道を始めた。
私の地元では中学にも弓道部があったため、中学の頃から弓道を始める人が多かった。
中学から弓道を始める人の多くは、審査を3級、2級、1級、初段と段階を踏んで受けていくらしい。
でも高校から弓道を始めた私は、周りに経験者が多かったこと、教える人がよかったこともあってだいぶ早く上達した。
私の弓道部には外部講師として錬士6段をもつ先生がいたが、その先生によく「○○くんなら初段余裕で受かるよ」言われていた。
私は弓道の審査にあまり興味はなく、本当はあまり受けたいとも思ってなかったが、余裕で受かるのであれば受けても良いかなと思って受けた。
結果は落ちた。
外部講師の6段の先生の話を真に受けるなら、私は技術的には初段余裕で受かるレベルのはずだった。
私の地域では弓道初心者の学生は初段からではなく2級や1級から始める人が多い。
だからいきなりショートカットして初段受かろうとした私を調子こいてると思って落としたんじゃないか、という気しかしなかった。
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そもそも弓道の審査の基準ってなに?
全日本弓道連盟の審査規定によると
初段は5人の審査員のうち3人が合格と言えば通るとのこと。
ってそれならもっと簡単に受かってもいい気がするが・・・。
ちなみに弓道の審査会には地方審査と中央審査があるが、5段以下は地方審査だ。
審査委員は、5名以上とし称号受有者のうちから地連会長が委嘱するものとされている。
実際に上記で挙げた例を見ると都道府県によって全然基準が違うし、学生と一般で基準が違かったりすることからみてもそんな単純な話ではないはずだ。
しかし全国の弓道部から不公平だという声が上がったのか、平成27年度から弓道の審査の学科試験技術試験ともに弓道連盟から審査基準を全国で統一する、というお達しが出された。
もちろんこんな紙切れ1枚で審査の基準が簡単に全国で統一されるとは考えにくい。だが今までよりは多少マシになったんじゃないだろうか。
このお達しによると弐段までは
- 的中不問
- 弓返り不問
とされている。
どちらも会について書かれているから早気は受からなそう。
で、体配、射技の出来でおおむね判断する、ということだろう。
審査にはお金がかかるし、受ける都道府県によって基準に差があれば「ふざけんな」という声が上がるのは当然のこと。
これで全国どこにいても、学生か一般かも関係なく公平な審査を受けれるようになるといいのだが・・・。